2014年10月17日金曜日

小栗旬主演、月9ドラマ、映画『信長協奏曲』に登場!今、織田信長が熱い?「信長さま」出演作品まとめ


 2014年10月期のフジテレビ月9ドラマについに時代劇が登場?2010年代、ドラマにアニメに映画にと引っ張り凧の「織田信長」。 

なぜ今、織田信長なのか。 NHK大河ドラマから『信長協奏曲(コンツェルト)』まで、信長さまがご出演されている作品をまとめてみました。






『信長協奏曲(コンツェルト)』とはどんな作品なのか

『信長協奏曲(コンツェルト)』はフジテレビが「開局55周年記念プロジェクト」と銘打った一大企画。
2014年7月から9月まではテレビアニメが、10月からはテレビドラマがそれぞれフジテレビで放映されている。
その後、フジテレビ製作で実写映画が予定されている。(公開時期は現在未定)

ドラマの放送期間は2014年10月13日から12月末まで。毎週月曜日21時 ~ 21時54分。フジテレビ系列。





原作は石井あゆみによる小学館コミック『ゲッサン』連載漫画




ごくごく普通の今どき高校生サブロー。そんなサブローがひょんなことから飛ばされたのは、なんと戦国時代! そう、彼はタイムスリップしてしまったのである。自分の人生に日本の歴史なんてこれっぽっちも関係ないと思っていたサブロー。そんな彼がこの時代で出会ったのは、あの織田信長であった。歴史上とは似ても似つかないほど病弱な信長に、更に驚くべき頼み事をされる。それは、信長とサブローが入れ替わることであった…乱世で生きることとなってしまった平成育ち信長の、奔放奮闘記!!
出典:小学館コミック -ゲッサンWEB-:作品紹介 信長協奏曲



また、今回演じる高校生のサブローについては「その設定が、今のところ一番危険」と苦笑する。「原作でも、最初の7ページくらいでタイムスリップするので、ドラマでも最初の10分くらいでどうにかなるんじゃないかと(笑)。もし、学校のシーンがある場合は、自分と同世代の方々をキャスティングしてもらえると(笑)。今、10代の高校生の横に僕が並んだら、確実に劣化していることがバレてしまうので(笑)」と胸の内を明かしている。


 1998年に16歳でドラマ『GTO』に高校生役で出演してから20歳で『ごくせん』、27歳で『クローズZERO II』と経て現在31歳での高校生役にはさすがに小栗さんも不安なご様子。
しかし、達者な演技力でカバーできると信じています。










主演の小栗旬はもちろん、柴咲コウ、山田孝之など豪華なキャスト陣!

「開局55周年記念プロジェクト」だけあって出演者の豪華さも目を引きます。
キャストは続々と追加情報が上がっていますが、2014年9月現在の所は以下の通り。

サブロー/織田信長・・・小栗旬
帰蝶・・・柴咲コウ
池田恒興・・・向井理
伝次郎・・・山田孝之
竹中半兵衛・・・藤木直人
ゆき・・・夏帆
段蔵・・・早乙女太一
徳川家康・・・濱田岳
前田犬千代・・・藤ヶ谷太輔
斎藤義龍・・・新井浩文
柴田勝家・・・高嶋政宏
織田信行・・・柳楽優弥
森可成・・・森下能幸
丹羽長秀・・・阪田マサノブ
佐々成政・・・阿部進之介

斎藤道三・・・西田敏行







主題歌はミスチル!

主題歌はMr.Childrenの書き下ろし曲で、こちらも豪華。
タイトルは「足音 ~Be Strong」。

フジテレビを象徴するトレンディドラマ枠・月9での日本時代劇は初の試み。
(変わり種としては2006年に中国時代劇風の『西遊記』が放映されています)



「織田信長」が今、注目されている?

   

織田信長とはどういう人物なのか?

天文3年(1534年)に尾張(現・愛知県)の那古野城で生まれた戦国から安土桃山時代の
武将であり、天下統一の足掛かりを成した人物として有名。教科書には小学校から
登場し、中学生以上の日本人ならまず「名前も聞いたことがない」という人は
いないはず。

天正10年(1582年)6月21日、京都の本能寺に滞在中、謀反を起こした家臣・
明智光秀によって囲まれ自害する。49歳没。

「尾張の大うつけ」と呼ばれていた少年時代を経て、父親の死後は尾張を統一し、
その後も次々と敵対する有力武将を撃退。

時には室町幕府を倒し、時には比叡山延暦寺を焼き討ちにし、と、周囲をひれ伏
させながら突き進む強さと統率力。

また、家臣であった明智光秀に本能寺で囲まれて自刃するという衝撃的な
死にざまも有名であるがゆえに創作家の意欲を掻きたてるのでしょう。

司馬遼太郎、山岡荘八、という有名作家を始め小説は次々と発表され、それを
ベースにした映画やドラマも数知れず。

また、豊臣秀吉、徳川家康を始めとする戦国時代からの武将もほぼ信長と関わって
いるため、どの武将を描いた物にも必ずご出演され、作品の数は膨大です。

NHK大河ドラマだけでも1965年の『太閤記』から2014年『軍師官兵衛』までの間に
14作も登場しています。

NHK大河ドラマの中の信長さま



大河ドラマ初の信長さまご出演は1965年に放送された『太閤記』です。

原作は吉川英治の小説、『新書太閤記』。
主演は豊臣秀吉を演じる緒形拳。
織田信長は高橋幸治が演じていました。
【信長さま出演大河ドラマ一覧】

・1965年『太閤記』 主演:緒形拳(豊臣秀吉) 信長:高橋幸治
・1969年『天と地と』主演:石坂浩二(上杉謙信) 信長:杉良太郎
・1973年『国盗り物語』主演:平幹二朗(斎藤道三) 信長:高橋英樹
・1978年『黄金の日日』主演:六代目市川染五郎(納屋助左衛門) 
    信長:高橋幸治
・1981年『おんな太閤記』主演:佐久間良子(秀吉の妻・ねね) 
    信長:藤岡弘
・1983年『徳川家康』主演:滝田栄(徳川家康) 信長:役所広司
・1988年『武田信玄』主演:中井貴一(武田信玄) 信長:石橋凌
・1992年『信長 KING OF ZIPANGU』主演:緒形直人(織田信長) 
・1996年『秀吉』主演:竹中直人(豊臣秀吉) 信長:渡哲也
・2002年『利家とまつ~加賀百万石物語~』主演:唐沢寿明、松嶋菜々子
   (前田利家、まつ) 信長:反町隆史
・2006年『功名が辻』主演:上川隆也、仲間由紀恵(山内一豊、千代) 
   信長:舘ひろし
・2009年『天地人』主演:妻夫木聡(直江兼続) 信長:吉川晃司
・2011年『江 ~姫たちの戦国~』主演:上野樹里(徳川秀忠の妻・江) 
   信長:豊川悦司
・2014年『軍師官兵衛』主演:岡田准一(黒田官兵衛) 信長:江口洋介

信長さま主演の大河ドラマは1本のみ



上記した通り14作の大河ドラマに出ている信長さまですが、意外にも主演に
なっているのは1992年の『信長 KING OF ZIPANGU』1本のみ。

主演は緒形直人。

ドラマの中の織田信長は破天荒でテンションの高いキャラクターか、強面で
残酷なキャラクターに描かれ勝ちですが、このドラマの信長さまはどちらかと
いうと落ち着いて陰鬱な雰囲気の変わり種でした。

宣教師ルイス・フロイスの視点で描かれたり、架空の人物である祈祷師が
信長の臨終まで付き添ったりとストーリーの面から見ても変わった織田信長が
描かれていました。

映画の中の信長さま



先ほども書いたように戦国~安土桃山の重要人物であるゆえに膨大な量の
作品に姿を現す信長さまですが、ずばり「織田信長」を描いたものは映画も
数少ないようです。

・1940年『織田信長』 監督:マキノ正博 主演:片岡千恵蔵
・1955年『紅顔の若武者 織田信長』監督:河野寿一 主演:中村錦之助
・1959年『風雲児 織田信長』監督:河野寿一 主演:中村錦之助
・1959年『若き日の信長』監督:森一生 主演:市川雷蔵

1900年代に集中しています。
恐らく2015年に公開される『信長協奏曲』は邦画史上5本目の信長主演
作品になりそうです。

2010年代・信長ブレイク!

毎年コンスタントに小説、ドラマ、映画などで姿を現している信長さまですが、
ゲームや漫画の影響か、2010年代に入ってからアニメ、ドラマなどで
「タイトル」として大きく取り上げられるようになってきました。

ほとんどの作品の設定はほぼ史実と外れた奇想天外な物ですが、「信長」と
いうキャラクターはいずれも「天下統一を狙う」「大胆不敵な性格」
「強気」などの共通点があります。



戦国乙女〜桃色パラドックス〜

テレビ東京系列。2011年4月 ~ 6月放映。全13話。

監督:岡本英樹
作画監督 : 山川宏治
キャスト:日高里菜、豊口めぐみ、平田裕香、喜多村英梨、他

女子中学生・日出佳乃(ヒデヨシ)が、女しかいない戦国時代に飛ばされて
女武将・織田ノブナガと出会いアイテムを集めるというタイムパラドックス
もの。パチンコ機『CR戦国乙女』から生まれたオリジナルアニメ。


織田信奈の野望

テレビ東京系列。2012年7月 ~ 9月放映。全12話。

監督:熊澤祐嗣
作画監督 : 高品有桂、宮前真一
キャラクターデザイン:高品有桂
キャスト: 江口拓也、伊藤かな恵、福圓美里、 生天目仁美、松嵜麗、他

原作は春日みかげ著のライトノベル。
男子高校生・相良良晴が美少女戦国時代に飛ばされて、そこで信長さまに
あたる織田信奈という少女に仕え、戦うという設定。
発想は奇想天外ですが史実に沿った部分も多く、見ていて驚かされました。
基本はラブコメなので死んでしまうはずの人物が死ななかったりと合わない
点も多々ありますが、実名で登場する武将たちなど歴史好きを湧かせる部分も

女信長

フジテレビ系列。2013年4月5日・6日放映。全2話。

プロデュース :村瀬健
脚本 :橋本裕志
演出 :武内英樹
原作 :佐藤賢一「女信長」(新潮文庫)
キャスト: 天海祐希、内野聖陽、小雪、伊勢谷友介、長澤まさみ、他

2夜連続スペシャルドラマとして放送。原作は佐藤賢一著の小説「女信長」。
信長は実は女であったという仮説を元に戦国時代を描いたストーリー。
豪華キャストで華々しく演出されていましたが、天海祐希が主役なだけに
宝塚的な信長に仕上がっていました。
信長の妻・お濃とは良い話し相手で親友という斬新な設定。

ノブナガ・ザ・フール

テレビ東京系列。2014年1月 ~ 6月放映。全24話。

監督:河森正治、佐藤英一
作画監督 : 丸藤広貴、清水貴子、椛島洋介
キャラクターデザイン:カズキヨネ、丸藤広貴
キャスト: 宮野真守、櫻井孝宏、東山奈央、梶裕貴、日笠陽子、他

アニメ監督・河森正治が手掛けた「多次元プロジェクト“The Fool”」の一環。
2013年には舞台公演も行われている戦国SFもの。
歴史上の人物と同名のキャラクターが山ほど表れますが、ベースになって
いるだけで史実とはほぼ無関係です。
信長を始めとする戦国武将の他にアーサー王、ジャンヌ・(カグヤ)・ダルク、
ヒミコなど国籍時代問わず出演しています。

信長のシェフ

テレビ朝日系列。1期:2013年1月~3月放映。全9話。
2期:2014年7月~9月放映。全8話。

監督:兼崎涼介、他
脚本 :深沢正樹
原作 :西村ミツル/画:梶川卓郎「信長のシェフ」
(週刊漫画TIMES ・芳文社)
キャスト: 玉森裕太、及川光博、志田未来、ゴリ、
稲垣吾郎、他


正確には織田信長主演ではなく、現代からタイムスリップした料理人
・ケンが主人公です。
信長のために戦国時代で料理を作るという奇抜な設定なのですが、当時
そこにある食材で美しいフランス懐石料理が次々と出来ていく様が見どころ。
信長の使いとして実在の戦国武将にも食材の栄養素などを説明するシーンが
楽しく、一応歴史もほぼ史実通りに流れていました。
及川光博演じる信長の長いマントを引きずった奇抜な衣装も印象深いです。

第2期でまだ賤ヶ岳の戦いまでしか描かれていないので、
続編の発表が待たれます。

平成の世に強い指導者を

織田信長の印象といえば、強引だけれども奇抜な発想力で新しいことを
受け入れ、裏切りは許さず信念によって一直線に進む。
というような物を感じます。
今、時代が強いリーダーを求めているのかも知れませんね。

次はどのような「信長さま」が描かれるのか、新しい信長像の
登場が楽しみです。