2013年1月28日月曜日

燕山君前時代を描く【宮廷女官 チャングムの誓い】と映画【王の男】

「大長今(대장금)宮廷女官 チャングムの誓い」と「王の男」

      


※初めに

この記事は2009年10月8日に引っ越し前の楽天ブログで書いた過去記事です。

この記事が引っ越し出来ていない事に今日気づいたので、改めて上げさせていただきます。
すでに読んだと言う方は申し訳ありません。

これは、TBSで昼の時間帯に再放送された時に書いたのですが、

明日・2012年9月19日からテレビ東京系で放送が始まります。
(朝8時25分~9時21分 韓流プレミア「宮廷女官チャングムの誓い」公式サイト)

こんな朝の時間帯に1時間も誰が見るんだ……という気もしますが、
まだ見てないけど興味はあると言う方にはぜひお勧め。

韓ドラ嫌いだった私が初めてハマった韓ドラです。



(↓過去記事なのでこの辺はサラッと読み流してください)
現在TBSで毎日放映中の「チャングムの誓い」。
見ている方はいらっしゃるでしょうか。

どうもね~。。。
視聴率良くないみたいで。。。TBSで放映するって聞いた時から
イヤな予感はしてたんだけど~

昨日、気になって、ちょっとブログ検索を掛けてみたり、楽天のタグ検索してみたり
したのですが、記事を書いているブロガーさんはほとんどいなくて、書いている方の
ほとんどは以前NHKで見ていて懐かしいから見てるって方ばかり。。。

つまり、このTBS放送で初チャングムだって
人は、ほとんどいないと思われる。。。


かく言う私も、2005年にNHKで全話見ています。

今、TBS放送では視聴率は一桁も下の方。。。らしい。
本来ならば、そんな評価をされるドラマではないわけで、ファンとしては、
ヒジョウに不本意だTBSのバカヤロ…


「チャングムの誓い」は、本家韓国では50%を越える視聴率を誇った歴史大河ドラマ。
日本ではBSで2004年に放映され、反響の大きさから2005年に再放送。
その後、NHK総合でも2005年から放映され、ほとんど深夜枠に近い時間帯にも
関わらず、かなりの視聴率を取っている。
その後、アニメ版も放映された。(これは私は見てません)


当時私は、その時間帯、ダンナに付き合って毎週韓国ドラマを見ていたので、その続きで
最初はボーっと見始めただけだったのだが、もう~。。。ハマりました。
自分でも韓国ドラマにこんなにハマるとは思わなかったもん。


何せ、このドラマ、まずは陰謀から始まり、子役の修行物語になり、やがて料理対決ドラマに
なり、また陰謀。。。復讐、医療物語、恋愛、韓国チャンバラ。。。
と、語る内容に尽きないドラマなの。

つまり、「おしん」が好きな人もドロドロ陰謀物が好きな人も、「美味しんぼ」が好きな人も
復讐劇が好きな人も医療ドラマが好きな人も、もちろん歴史物が好きな人も。。。。。。

みんなが興味持てる内容が詰まり詰まっていて、しかも
ちゃんとドラマとして繋がっていると言う、秀作なのです。


ドラマの半ばでは毎週泣いたし。。。


おすすめです。だから見てね、と言いたい所だが、どうもTBSの方はすでに最終回に近いし、
CMが入ってウザいので、DVDか、衛星やスカパーが入る方は、たまにLaLa辺りで放映するので
それを見て下さい。。。としか言いようがないすいません。

TBSで始まる前に、こんな記事書けよ、って話だよね~



さて、映画「王の男」との歴史的繋がりですが。。。


「チャングム」では、冒頭、1人の女性が処刑される所から始まります。
これは、李氏朝鮮王朝第10代国王・燕山君(ヨンサングン)の生母・廃妃尹氏(ペビユンシ)
なのですね。

燕山君とは、どういう人物だったかと言うと、朝鮮王朝に名高い暴君です。


なぜ、この母が処刑される事になったかと言う歴史背景は、
すっごく簡単に書かせて頂きますが。。。


廃妃尹氏(ユンシ)は第9代国王成宗(ソンジョン)の2番目の王妃だったのですが、
嫉妬深く、色々と問題を起こすので、成宗の母からの進言もあり、
王妃をクビになったわけです。
しかし、この時、尹氏はすでに燕山君を生んでいた。
つまり国母なワケです。
で、勢力争いとか面倒なことになるから殺しちゃおう、って事で毒を飲まされて
処刑されてしまったの。


これが「チャングム」の冒頭部分の処刑シーンですね。

もっとも、これに関しては諸説あって、実は王妃には全く非は無かった。
ただ、貧しい出である事が元々、王の母やその側近の気に染まず、難癖つけられて
殺されてしまった、と言う説も有力なのです。


その後、燕山君は、成宗の次の妻を実母だと思いこんで暮らしていました。
しかし、成宗(ソンジョン)が亡くなって燕山君(ヨンサングン)が
第10代国王として即位した後に、やはり大臣達の勢力争いなどがあり、
側近の1人が反対派を排除するために燕山君に本当の母は殺された事、
その経緯などを全部話してしまうんですね。

これに怒った燕山君は、どうしたかと言うと、母の処刑に関わった人々を捜し出し、尋問し、
次々と殺してしまったの。
歴史に名高い「甲子士禍」(こうししか)と言うのが、この事件です。


ここでチャングムの父が関わってくるわけなのです。

チャングムの父は、第1話で武官だと言うことを隠して逃げているわけですが、
これはこの廃妃尹氏の処刑に関わったからなのです。

もっとも、別に父は積極的に関わっていたわけではなく、ただ上官の命令で処刑に関わって
いただけなのですが、そんな下の方の武官までが、ことごとく処分されたんですね。

実母を知らない間に殺された燕山君の悲しみが、それだけ大きかったとも
言えるのですが。。。


第1話で父は予言者から

��人の女に出会う、と言う予言をされます。

1人目の女は、お前が殺す。
��人目の女は、お前が助ける。
��人目の女は、お前を殺すが多くの人々を救う。



この1人目の女が廃妃尹氏であり、2人目の女がチャングムの母なのですよね。。。。。

その後、クーデターが起き、暴君燕山君(ヨンサングン)は廃位になります。
そして第11代に君臨したのが、チャングムが仕えることになる
中宗(チュンジョン)なのです。

��ちなみに、今年の春までNHK総合で放映されていた「ファン・ジニ」に
登場するのも中宗です。)



映画「王の男」は、燕山君に仕えた芸人と燕山君の物語です。

この映画では燕山君は充分狂っているのですが、この王の悲しみや寂しさは
凄く伝わってきました。

私が今まで見た韓国映画の中で、一番好きな映画です。



あ~。。。長くなった~

でも、歴史背景や繋がりが解ると、ドラマも映画も、より面白いと思うので~。。。

これからご覧になる方は、ぜひ、両方見てみる事をお薦めします~。


くうの「王の男」感想→ http://www.cinemarev.net/entry/285700961.html


国家間のあれこれに関するTBやコメントはオール削除させていただきます。
当方の記事は単なるドラマ感想です。



※キャスト(全編登場人物)

・主要人物
ソ・ジャングム/テ・ジャングム(チャングム)(徐長今/大長今)
- チョ・ジョンウン→イ・ヨンエ(李英愛)(生田智子)
ミン・ジョンホ(チョンホ)(閔政浩) - チ・ジニ(池珍煕)(井上倫宏)
チェ・グミョン(クミョン)(崔今英) - ホン・リナ(洪利奈)(山像かおり)
国王・中宗(チュンジョン) - イム・ホ(林湖)(菅生隆之)
カン・ドック(トック)(姜德九) - イム・ヒョンシク(林玄植)-(佐々木梅治)
カン・ドックの妻 ナジュテク(羅州宅) - クム・ボラ(琴寶羅)-(つかもと景子)
ハン・ペギョン(韓伯榮) - ヤン・ミギョン(梁美京)-(小野洋子)
チェ・ソングム(崔成今) - キョン・ミリ(甄美里)-(宮寺智子)
オ・ギョモ(ギョムホ)(呉兼護) - チョ・ギョンファン(趙卿煥)-(村松康雄)
チェ・パンスル(崔判述) - イ・ヒド(李熙道)-(小川真司)
チョン・マルグム(丁末今) - ヨ・ウンゲ(呂運計)-(寺田路恵)
パク・ヨンシン(朴容信) - パク・ジョンス(パク・チョンス)(朴貞秀)(駒塚由衣)
シン・イクピル(申益弼) - パク・ウンス(朴恩讐・朴垠樹)-(諸角憲一)
中殿(皇后、文定王后・ムンジョンワンフ・尹氏) - パク・ジョンスク(パク・チョンスク)
��朴貞淑)- (山本郁子)
イ・ヨンセン(李連生) - パク・ウネ(朴恩惠)-(八十川真由野)

・水剌間(スラッカン)
ミン・グィヨル(ギヨル、ギリョル)(閔基烈・閔貴烈) - キム・ソイ(金昭怡)(玉川紗己子)
ノ・チャンイ(盧昌伊) - チェ・ジャヘ(崔慈惠)-(片岡身江)
ユン・ヨンノ(ヨンロ)(尹令路) - イ・イプセ(李イプセ)-(石塚理恵)
チョバン(調方) - イ・ヘサン - (山崎美貴)
ホンイ(虹伊) - ノ・ユン(盧潤)-(山本雅子→清水香里)
サリョン - チョン・ヘソン - (折笠愛)

・内医院(ネイウォン)
チョン・ウンベク(鄭雲白) - メン・サンフン(孟相勳)-(後藤哲夫)
チョン・ユンス(鄭潤壽) - チョン・インテク(全仁澤)-(石住昭彦)
チョ・チボク(趙治福) - チ・サンリョル(池尚烈)-(多田野曜平)
ケグム(啓卿) - キム・ソニョン(金善英)-(丸山真奈実)
シンビ(信非) - ハン・ジミン(韓志旼)-(花村さやか)
パク・ヨリ(ヨルイ)(朴烈伊) - イ・セウン(李世恩)-(山辺有紀)
ウンビ(銀非) - イ・スンア(李承雅)-(佐藤あかり)
ピソン(非先) - キム・ミニ(金敏喜)-(込山順子)
チョドン(調同) - カン・ジョンファ(姜貞華)-(阿部桐子)
チョボク(草福) - チョン・スヨン(全秀娟)-(江間直子)
シヨン(施然) - キム・ドヨン-(山田里奈)
イ・ヒョヌク(李顕旭) - ソン・ドンウン-(池田勝)
ソンドル - ヒョンジン-(藤原堅一)

・内侍府(ネシブ)
長番内侍(チャンボンネシ) - シン・グク(申國)-(村田則男)
監察内侍 - イ・キョンウォン(李京源)-(原康義)

・王族
大妃(皇太后、慈順大妃(貞顕王后)チャスンデビ/チョンヒョンワンフ)
- オム・ユジン(嚴有珍)-(谷育子)
王世子(仁宗(インジョン)) - チョン・テウ
キョンウォン(慶源)王子(慶源大君(キョンウォンデグン)-(こおろぎさとみ)

・その他
ソ・チョンス(徐天壽) - パク・チャンファン(朴賛煥)-(小山力也)
パク・ミョンイ(朴明伊) - キム・ヘソン(金慧渲)-(増子倭文江)
チャンドク(長德) - キム・ヨジン(金麗珍・金汝真)-(冨永み〜な)
ユン・マッケ(尹莫介) - ナ・ソンギュン(羅成鈞)-(円谷文彦→横島亘)
パク・プギョム(朴普謙) - ハン・ヨンス(韓英洙)-(岩田安生)
内禁衛将(ネグミ ジャン)/兵曹判書 - イム・ムンス(林文壽)-(目黒光祐)
ピルトゥ - ソ・ボムシク-(川島得愛)
チャン執事 - チャ・ユンフェ(車潤桧)-(坂口進也)
ノ尚宮(盧尚宮) - キム・ソウォン(金素英)-(吉野佳子)
ハンイ - イ・ウンジュ(李恩宙)
パク・クマン(朴亀萬) - イ・サンチョル(李尚哲)-(清水明彦)
ハン・ドンイク - ムン・フェウォン - (野島昭生)
インドン(引同) - ペク・ヒョンスク - (松熊つる松)
パク・ミョンホン(朴明洪) - パク・ヨンテ(朴永太)-(富田耕生)
イ・グァンヒ(李光煕) - パク・ヨンジ(朴永志)-(佐々木勝彦)
チョンホの副官 - オ・ヒョプ(呉協)-(五十嵐明)
テサホン(大司憲) - キム・ヨンシク-(山野史人)
マ・ソック(馬石九)
ミン・ソホン(閔笑憲) - チャン・ハリン(張夏燐)-(宮本侑芽)




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